とかす力ー愛  混血児 桂子さんの歩んだ道
Oct 24, 2004

 夏の日本訪問を終え、帰途サンフランシスコ近郊のサンロレンゾ日本人教会で主日礼拝のご奉仕をした際、教会員の桂子クラークさんとご主人に再会することができました。お会いするのは3度目ですが、今回は桂子さんにインタビュウさせてもらい、その生い立ちから現在にいたるまでの数奇な人生を語ってもらいました。

 桂子さんの父は佐世保海軍基地の黒人兵士、母は日本人で乳飲み子の桂子さんを預けたまま行方知らずとなりました。18歳になった桂子さんは社会の冷たい目に耐えきれず自殺するほどに落ちこんでいました。その時ふと耳にした森繁久彌さんのラジオ番組をきき誰にも理解してもらえない自分の悩みを訴えたのです。投書の手紙を読んで事情を知らされた森繁夫妻は、戸籍も国籍もない身の上の桂子さんに心を動かされ、親以上に面倒をみます。やがて桂子さんの前に同じ肌をしたクラーク青年があらわれます。彼の桂子さんに寄せた同情は愛情へと変わり、やがて結婚へと導かれるのです。この戦後の混乱期をくぐりぬけた混血児桂子さんの物語を「アンデスの声メルマガ第23号」で紹介しています。

 なお、このインタビュ番組(約20分)は、「インターネット放送」でお聞きいただけます。HCJB日本語放送ホーム・ページの画面右側にある「おもいで広場」欄内の「耳できく『アンデスの声』」メニューをクリックしてください。