クリスマス特別番組日本で強力に入感
Dec 25, 2004

 「贈り物のないクリスマスなんて実際意味がないわ。」炉端の敷物の上に寝そべっていたジョーが、不平そうにつぶやいた。。。。これはアメリカの作家オールコット女史の名作「若草物語」の書き出しです。実は、クリスマスはCHRIST(キリスト)& MAS(mass-聖祭)の合成語なので、同じ表現を借りれば、「キリストなしのクリスマスなんて意味がない」ということになります。

 ”世界ではじめのクリスマスは、ユダヤの田舎のベツレヘム、宿にも泊まれず家畜小屋で、マリアとヨセフのふたりだけ、赤子のイエスさま草の産着、ゆりかごがわりの飼い葉おけ、やさしい笑顔に見守られて、恵みのひかりが照らすだけ”(山内修一作詞作曲)

 二千年前にキリストが降誕なさったという歴史上の事実は、愛なる神の積極的な介入でした。自分中心の生き方に行き詰まりを感じ、的はずれな混沌とした状態に陥って暗闇に座している人々を解き放すたため、神は闇に打ち勝つ「光」をこの地上におくられたのです。具体的には、神は「ことば」を単なる言語ではなく、「人」のかたちをとらせて、私たちの間に住まわせたのです。創造神である神は生きている人格として、じっとしておれず、迷える羊となっている被創造者を愛するが故に、さがし出し、追い求め、語りかけ、干渉し、苦しみをともにしようと、そのひとり子イエス・キリストによって歴史の中へ、また、聖霊によって人間の中に入りこまれたのです。人間の神離反の罪を神みずからが贖い、滅びから救い出そうとする神の側からの積極的な深い愛。それが結晶となって人間のかたちをとってこの地上に姿をあらわしたのがクリスマスです。そして、その神の「ことば」が私たちのからだの一部となって宿ったとき、過去の悩み、そして不安から解き放たれ、光り輝くような新しい生まれかわりの人生を歩むことができるようになるのです。キリストの誕生と十字架の贖いにより、私たちはすでに無条件にゆるされています。「キリストが解決しておいてくれたのです。ただ彼の中へはいればいい。彼につれられてゆけばいい。」(八木重吉の詩)神が犠牲をはらって地上におくりこまれた神の子イエスにより、私たちへの救いは完成しました。自分の名前の書かれた包みをあなたも開いて、神からのすばらしい贈り物を受けとろうではありませんか。それがクリスマスの本当のプレゼントです。

 赤道の国エクアドルに里帰りをし、ひさしぶりに懐かしい人々と肩をだきあい、言葉を交わして楽しい一ヶ月を過ごしてきました。その時に現地で取材した「クリスマス・スペシャル番組」がエクアドルとオーストラリアから短波に乗って、日本時間でクリスマスの朝、一時間にわたって予告どおり放送されました。

 受信報告第一報は長野県松本市の齋藤さんからとどきました。「楽しみにしていたクリスマス特番が朝7時から聞こえています。17640kHzでHCJBコンサートの模様がよく聞こえています。」つづいて第二報。「オーストラリア送信の15525kHzが1分30秒も早くスタートしました。きっと、アンデスの声をリスナーに一刻も早くとどけようと待ち切れなかったのでしょう。キト送信波よりも強くきこえます。」そのあと受信状態を知らせるメールが続々とシカゴにとどきました。「オーストリア送信が超強力に入っています。ラジオのメーターがふりきれそうです。 朝の放送に切り替えたのは大変良いアイデアでした。」(富山県 梅村雅宏)「かなり雑音がありましたが、15525 mHzは全体を聴き取ることができました。今度はどこから放送できるでしょうか。われわれリスナーもそれを楽しみにしております。」(東京 細谷正夫)「オーストラリア送信前半30分も聞き取りには支障の無い電波状況でしたが、後半は信号強度がよりよくなっていました。ただし、5kHz下にどこかの放送がs/onしたのでフェーデングの谷間では一瞬ですが、若干の混信を生じていました。”アンデスの峰をこえてのアナウンスを懐かしくききました。」(愛知県 大町忠久)「キトからの送信はまったくきこえませんでした。一方、豪州発信は強力電波になっていて、通常のときよりも強い電波になっていると感じました。(東京 山田耕嗣)「先ほどオーストラリア送信が終わりました。ハレルヤ・コーラスの美しい歌声で飾ってくださったので、楽しいこころ温まるエンディングになりました。エクアドル送信は混信はなかったのですが、やはり信号が弱くノイズに埋もれそうでした。しかし、オーストラリアの波は強力で多くの方が楽しめたと思います。(鎌倉市 大武逞伯)「特別放送拝聴しましたが、エクアドルからの放送は、かすかにきこえる程度で非常に残念。オーストラリアからの放送は、強力でしたが、後半は混信に押され気味で、ちょっと残念。ただし、内田さん家族の話やいろいろな方へのインタビューは十分楽しめました。」(千葉県船橋市 須藤幹雄)「キトからの放送は少し厳しかったですが、後半30分は十分楽しめました。オーストラリアからの放送は、本当に強力でした。短波でひさしぶりに二人の元気そうな声をききうれしいです。私の方は相変わらず仕事で毎晩帰宅は2時を回ります。このままでは大晦日まで仕事です。でもお正月は私にもやってきます。」(京都 永野正和)「大学の授業は終わりましたが、予備校の冬期講習の真っ最中で忙しくしています。放送はタイマー録音しました。とても明瞭にきこえているのでほっといたしました。懐かしい声をききながら、取り急ぎ、喜びの声を伝えたくてこのメールと打っています。」(東京 甲斐基文)「定刻、雑音のなかから久子さんの放送開始のアナウンスが聞こえはじめたときは、心がはずみました。ご病気もよくなられ、以前と変わらぬ元気な声が聞こえてうれしかったです。オーストラリアからの送信はごく良好で、ポータブルラジオでも楽に受信できました。後半に隣接周波数の混信がかかりましたが、番組はめいっぱい楽しめました。久々にキトの内田さんご夫妻、作さん、エクアドル音楽のホルヘさんといった方々のお声もきけたのも、なによりでした。クリスマスの寒い朝、あたたかな心を贈っていただいたHCJBの皆さんに感謝します。」(東京 後藤隆行) 

 ここシカゴは、凍てつくようなクリスマス・イブでしたが、一夜明けると戸外は真っ白、まさにホワイト・クリスマスの朝を迎えました。朝食後、家族そろって聖書からクリスマス物語を読んだあとツリーの下におかれていたプレゼントや、暖炉の前に名前を書いてぶらさげてあった赤い大きな靴下を各自受け取り、順番に包みをあけました。わいわいがやがやとにぎやかな朝となりました。

 私たちにとっての一番大きな贈り物は、なによりも久子が闘病の日々から立ち直って、元気になってくれたことです。皆様が祈っていてくださったことを感謝しています。またおもいがけずキトに里帰りできたばかりか、一時間番組を放送するというおまけまでいただき、あまりのタイミングの良さにおどろいています。これらはすべて背後で私たちを支えてくださる皆様方のとりなしの祈りのおかげです。そのクリスマス特別番組も強力電波で日本にとどきました。これも神からのすばらしいプレゼントです。

 迎える2005年が皆様にとって神から多くの恵みと祝福をいただく年となりますよう心からお祈りしています。