祈りの友のみなさま
2008年10月

オーストラリア大陸から発射されるHCJBの電波が澄わたる天空を駆けぬけていきます。太陽黒点が活動期に入り日本各地では受信状態が好転してきました。10月4日(土曜日)に95歳で天寿を全うされた原爆の生き証人藤田マリアさんと2周忌を迎えた久子のダブル追悼番組を放送しました。好調な受信のせか、放送直後から次々とリスナーからの反響メールがシカゴに送られてきました。今日はそのメールを省略して2通ご紹介します。

 放送信号は、秋の良いコンディションでしょうか、時には、Sメータ-(信号強度)が9+20dBまで振れる強烈な状態でした。藤田マリアさんにはエネルギーを感じました。私も藤田さんにお会いしたかったです。久しぶりに、久子さんの優しいお声を聞かせいただきありがとうございました。(京都 永野正和)

追悼番組は大変良好に受信できました。高齢とはいえ細部にわたる記憶力には驚かされました。私は戦争を知らない世代ですが、これだけの被害を与える兵器が必要なのでしょうか。現在日本は平和な国とはいえ、戦争は起こるものだという危機意識を持ち、紛争が起こるのはなぜかを真剣に考えることが大事です。(埼玉 岩沙一彦)

一方、アメリカでは、サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安が押し寄せています。シカゴの日系企業社長下竹祐三郎氏(ノースショア・バプテスト教会)が現状をこう説明してくれました。「金融界の規制緩和によってあまりにも自由に次々新しい金融商品を作って売りさばいた”付け”が今、来ているのでしょう。アメリカのお年寄りは年金資金を”投資運用資金”で生活している人が多いようです。これらの方は深刻な悩みがあるかも知れません。特に大統領選挙をひかえ危機をきりぬけるために有能な指導者が待たれます。」

世界宣教に情熱をもって取り組んでいる教会にも経済負担は重くのしかかり、宣教団体への支援が思うようにまかせず事態は深刻化しています。資金獲得は祈りの項目の緊急課題にあげられています。しかし、このさきどのような変化が起ころうとも、主のご計画に従う覚悟だけは変わりません。昨日、今日と支えてくださった方は明日も支えってくださる約束が与えられているからです。<あなたの将来には望みがある。> 預言者エレミヤの言葉です。この約束を信じて、望みつつ祈っていきたいと思っています。

10月は、茨城県取手キリスト教会(溝口捷支牧師)で現地取材した教会員の方3人の証しを放送します。教会は今年36周年を迎えました。

10月11日(土) 水上 淑子さん クスリから解放されて
10月18日(土) 栗原 俊男さん 無条件降伏の信仰(前編)
10月25日(土) 栗原 俊男さん 無条件降伏の信仰(後編)
11月1日 (土) 宮崎 早苗さん 生と死のはざまで
11月8日 (土) 金子 弘さん  遥かなりアンデスの声(前編)
11月15日(土) 金子 弘さん  遥かなりアンデスの声(後編)

金子弘さんと私は東京の神学校で同期。「アンデスの声」で4年間(1969〜1973年)いっしょに仕事をしました。このたび、シカゴに来る機会があったので我家にも寄ってもらい、地下スタジオで当時の思い出をたっぷり語り合うことができました。

シカゴもひんやりとした風が秋を運んできます。月の光も冴えてきました。そこで一句。“降り立ちし月光浴びて亡妻偲ぶ”季節は変り目、風邪には気をつけてお過ごし下さい。

HCJB日本語放送担当宣教師 尾崎一夫