祈りの友のみなさま

3月の声をきけば日本各地は春一色ですね。季節が梅から桜へと移っていくなかで、会計年度のしめくくりの月となりました。ここでまず、みなさまに日頃の尊い献金と祈りに感謝したいと思います。HCJB日本語放送が今日まで続けられているのはそのおかげです。

このたび、2月中旬から2週間にわたり、アメリカ東海岸のアトランタ、マイアミと南部テキサス州のヒューストンを巡回してきました。今日はその報告をさせていただきます。

アトランタでは、神学校時代の同室だった武田恒義牧師夫妻をひさしぶりにたずねることができました。30年来の労其が実って、ウエストミンスター日本人教会は立派な会堂が建ち上がっていました。牧会に加えて隣接州の日本人へ母国語で聖書のメッセージを伝えるために遠路をいとわず忠実に働きをつづけておられる姿には頭が下がります。日本では今年日本宣教百五十周年を迎えました。それに因み、武田牧師から日本へ来た初代宣教師との不思議なつながりのエピソードをきかせてもらうことができました。また、難病といわれる「ミトコンドリア病」の娘さんを育てておられる小口雄浩ご夫妻の証しも感動的でした。賊様がまとめられた詩集「君は愛されるため生まれた」もすばらしいので番組で紹介したいとおもい目下準備中です。

マイアミでは、マイアミ聖書教会主催の宣教師大会がありました。この教会はHCJBのため長年祈ってきた教会で、現在、長男の道夫家族がサポートを受けています。道夫のほかに、中米ホンデュラス、ハイチ、英領ギアナ、スペイン、ロシア、クロアチアなどで宣教師が孤児院、学校、医療施設、神学校などを通じてさまざまの分野で奉仕活動する様子がレポートされました。3日間の宣教大会のあと、マイアミからは道夫家族といっしょにフロリダ半島を北西に進み、さらにメキシコ湾沿いに知人をたづねながらのドライブの旅で4日がかりで道夫たちが住むヒューストンへ着きました。

ヒューストンでは、尊年11月、インタビューさせてもらった浅野万紀さんに再会。放送番組をきいたリスナーからの反響をお伝えしました。ご主人は南米ボリビアで生まれ育った、いわゆる『2世』で、祖父母が移住したのは50年前でした。家族ぐるみで「アンデスの声」は毎晩楽しみにきき、浅野も子供のころからよく手紙を出して返事をもらったり、リクエスト曲をかけてもらったりしたということでした。この対談番組は東京在住のリスナー細谷正夫さんが一部をブログに掲載してくださったのでパソコンで読むことができます。

http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/11147020.html

1970年代後半に日本全国を襲ったBCLブームから30年が過ぎました。今、また海を越えて届く電波をキャッチするファンがもどってきています。三才ブックス社が3月発売予定のラジオライフ別冊<再び始めるBCL> 2009年版で<いまオススメの日本語放送>としてHCJBが紹介されます。往年のファンは成長して現代社会の中堅層を占めています。日本だけではなく世界中が揺れ動くさなか、かけがえのない情報をつかみとり、「信」を失いつつある人間世界に「信じられる一体感」をとりもどすため役立ててほしいと願っています。

 ヒューストンを飛び立って2時間余、飛行機から見下ろしたシカゴ周辺はまだ雪原が残っていました。長かった「冬の旅」も終わりかな、と思っていた矢先、帰宅した翌日、突然、激しい雷雨に見舞われ、立往生した車や地下室に水があふれる住宅が続出。おまけに落雷による数時間の停電が重なるちょっとした騒ぎでした。でも、これも春到来の前兆でしょう。

   忍びて春を待て 雪はとけて花は咲かん(賛・歌291番)

2009年3月1日 HCJB 尾崎一夫