HCJB日本語放送開始46周年記念日に寄せて


HCJB日本語放送「アンデスの声」は1964年5月に南米エクアドルで誕生しました。アンデスの峰を越えての放送は地の利を得て、南米の日系移住者家族をはじめ、日本のBCL(短波愛好家)に親しまれる放送として大きく枝を張るほどに成長を遂げました。ところが時代の推移とともに20世紀を最後に短波放送は終了。しかし、番組は21世紀の幕開けとともにデジタル放送、インターネット放送で続行、そのあと拠点を米国シカゴに移したところ、2006年6月からは、オーストラリアから短波放送再開という奇跡的ハプニングがありました。おかげさまで、HCJB日本語放送は今日で放送46周年を迎えることができ、その導きを深く感謝しているところです。

地球はまわり、季節がめぐるなかで、私たちの放送は毎日、毎日、新しい息吹を与えられ、育てられてきました。風の三月、雨降る四月、そして、そのあとには新緑萌える五月がおとずれるように、さまざまな変化にゆさぶられながらも、次々とひらかれる新しい扉に心おどらされる歩みでした。その道すがら、野山をうるおし、木々芽立ちをうながし、美しい花々を咲かせてくれた思い出をたどるための「アンデスの声」資料館をこのほどHCJBのホームページに追加設置することにしました。

このページでは、リスナーの皆さんがお持ちのHCJBアンデスの声時代の懐かしいベリカードや資料を掲載して行こうと考えています。ページ新設に当たっては、一部のリスナーの方がお持ちの資料を中心に掲載しておりますが、今後、その内容も充実を図って行きますのでお持ちの資料をぜひお寄せください。資料ひとつひとつには、私たちがアンデスの峰をこえてリスナーの皆さんとかわした交流の日々が刻みこまれていることでしょう。皆さまのご協力をいたければ幸です。よろしくお願い申し上げます。

<放送番組予告:サタデー・トーク>

5月 1日 「アンデスの声」あの日あの頃(1)   日本語部秘書第一号 川崎慶子
5月 8日 「アンデスの声」あの日あの頃(2)   日本語部秘書第一号 川崎慶子
5月15日 アリゾナ・レポート by Christine (クリスチーン)
5月22日 スロバキヤ・レポート by Vic D’Torre (デトーレ)
5月29日 ベトナムからアメリカへ by My-Thy (ミ・ティ)


2010年5月1日 HCJB日本語放送担当 尾崎一夫