灼熱と日陰


アリゾナといえば、『灼熱』という言葉がかえってきます。大武逞伯さんが社用でフェニックスのモトローラ社を訪問したとき、「君たち東部の人間は冬手袋をしてハンドルを握るでしょうが、ここでは夏手袋が必須ですよ。そうでないと、ハンドルでやけどをしてしまいます。」といわれたそうです。「車のボンネットの上 卵焼きを焼いた」という話しもよく聞きます。真っ赤な太陽を浴びて育つアリゾナのSaguaro Cuctusはこの土地特有のサボテンで州のシンボルになっています。芽生えてから30センチまで伸びるのに15年、75年で人間の手のような脇枝が出はじめ、100年で8メートル、150年かかって最高15メートルの威容を見せます。夏には可愛い花に誘われた小鳥たちがまわりを群れ飛びます。

サボテンが育ちはじめると灌木が日陰をつくって守ってくれます。暑さの苦痛をやわらげてくれるのです。スロギンズ由紀牧師は『日陰の恵み』についてこう書いています。「夏でなくても私たちは過熱することがあります。しかし、神は、私たちの心を熱く燃えさせるだけではなく、冷静に物事が見られるように、涼しくもさせてくださいます。日陰の恵みが与えられている私たちは、それに感謝しつつ生きたいものです。<時に主なる神は、ヨナを暑さの苦痛から救うために、とうごまを備えて、それを育て、ヨナの頭の上に日陰を設けた。>ヨナ書4章。

今年はHCJB日本語放送『夏の特集番組』を組みました。どうぞお楽しみください。

『サタデー・トーク』毎週土曜日放送

8月14日 上海帰りの郁子・牧実姉妹:引揚者から伝道者へ(1)
8月21日 上海帰りの郁子・牧実姉妹:引揚者から伝道者へ(2)
8月28日 浜名っ子小林伸吉の旅ゆけば: シカゴ篇
9月 4日 浜名っ子小林伸吉の旅ゆけば: ニューヨーク/ボストン篇
9月11日 ビオラ奏者松田健一郎の音楽人生:(1)米国コロンバス交響楽団員
9月18日 ビオラ奏者松田健一郎の音楽人生:(2)米国コロンバス交響楽団員
9月25日 ビオラ奏者松田健一郎の音楽人生:(3)米国コロンバス交響楽団員

実話ドラマ『解き放たれた人生』海外宣教師シリーズ  毎週日曜日放送

8月15日 アーサー・シーリー物語:(1)不良少年から中国戦地へ。
8月22日 アーサー・シーリー物語:(2)一転して宣教師として日本へ。
8月29日 ボッブ・ボードマン物語:(1)沖縄戦線で銃弾を受け死線をさまよう。
9月5日  ボッブ・ボードマン物語:(2)助かった生命を日本人の救いのために。
9月12日 マーサ・ホーク夫人物語:   幼時より宣教師に憧れ愛の実践者へ。
9月19日 ドナルド・ホーク博士物語:  神の導きのまま日本に神学校を建設。
9月26日 尾崎一夫物語:焼け跡に立った少年が自衛隊員からキリストの兵士へ。


2010年8月1日 HCJB日本語放送担当 尾崎一夫