2012年 新年のご挨拶

 アメリカ西部サボテンの国から新年のごあいさつを申し上げます。昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 ここアリゾナ州ツーサン市では、元旦は夜明けとともに、群青の空のもと、渓谷の連峰が初日の出に映えて、希望と期待にあふれる朝を迎えることができました。しかし、正月行事的なものはほとんどなく、昨日の続きという感じで、日本のように「ゆく年くる年」にあたり、こころを一新する秒読みはありませんでした。勿論、教会では大晦日礼拝と新年礼拝がありましたので、家族で出席して心備えはすることができました。

 みなさまはお正月をいかがお過ごしでしたか。

 昨年の未曾有の災害をとおして、国民が選んだその年を代表する言葉は「絆」でした。体験した者のことばは、ずっしりと重く、するどく、心に響きます。決して、単なるきれいごととして聞き流す言葉であってはならないと思います。 人間関係も社会制度も国際間の結びつきも、すべてに通じる鍵の言葉ではないでしょうか。「絆」は固く結ばれてこそ役に立つものです。また、 撚りが多ければ多いほど強くなるものですが、同じ方向にむかわなければもつれてしまいます。そのためには、心をひとつにし、同じ目的のために、力をあわせることが必要です。同じ方向をみつめて、つなぐための手をさしのべなくては!そんなやる気を「災」は私たちに目覚めさせてくれました。復興支援がめざましい成果をあげる年となってほしいと思っています。

 HCJB日本語放送も 、リスナーの皆様との「絆」を大切にしながら、今年も頑張るつもりです。夏には、いつものように 「日本ふれあいの旅」に出かけます。オーストラリアから日本語放送が再開されてからあっという間に7年目に入ります。 日本各地をめぐりながら、みなさまとさまざまなかたちで出会えるのが、私にとっては望外のよろこびです。リスナーの集いは限られた都市だけになっていますが、できるだけ地方にも足をのばしてお伺いさせていただきますので、東京の淀橋教会内HCJB日本語放送事務所か、私に直接メールお便りでご連絡ください。お待ちしています。  迎えた2012年が、神様からの恵みと祝福で満たされるようにお祈りしています。

2012年元旦  HCJB日本語放送担当 尾崎一夫